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静岡弁 リンク集

静岡県の方言は、方言区画上は東海東山方言の長野・山梨・静岡方言に分類され、山梨県、長野県の方言が最も近縁であると言える。全国の方言の中では東京方言、西関東方言に次いで共通語に近い部類に属し[要出典]、特に音韻やアクセントに関しては一部地域を除いて共通語とよく似ている。一方、語彙や文法に関しては、東部方言を基調としつつも、西に向かうにつれて連続的に西部方言の色彩を帯びていき、「いる・おる」や「ない・ん」で東西差が明確に現れる。これらは全国の方言が東西に分かれる例として有名であるが、静岡県はその境界地帯に位置し、これらの境界線が走っている。 よく知られているのは推量表現の「ら」や「ずら」である。これらはほぼ全県に分布し、1980年代以降に生まれたかなり若い世代でも頻繁に使用する[要出典]、静岡弁の代表的な表現である。を基礎とする現在のクイズバラエティ番組の原型を作った番組といわれている。ロート製薬の一社提供で、全862回放送。

ほとんどの地域で東京式アクセントが用いられ、東部方言・中部方言の地域で東京と同じ中輪型東京式、西部方言の地域で外輪型東京式である。旧中川根町の水川・上長尾地区、浜松市の旧舞阪町地区周辺、湖西市新居町周辺で、東京式よりも型の数が一つ少ない準東京式が分布する。また、中川根に隣接する旧本川根町と静岡市葵区の山間部は崩壊アクセント(無アクセント)である。 名詞 [編集] 一拍名詞は、無アクセント地帯を除く全域で、第1類(子・戸など)・第2類(日・名など)は平板型(こが)、3類(絵・手など)は頭高型(てが)である。つまり共通語と変わらない。 二拍名詞では、県西部で「橋」「冬」などの第2類の語が平板型(ふゆが)になるのが共通語との相違点である。これは外輪型東京式の特徴である。浜松市付近が平板型になる語が最も多く、東に進むにつれて尾高型(ふゆが)が増え、大井川以東ではほぼすべての語が東京とおなじ尾高型になる[3]。準東京式のうち、水川・上長尾では第1類・第2類は平板型、第3類〜第5類は頭高型である[4]。舞阪では第1類・第2類は平板型であるが、第3類〜第5類は助詞が付くか付かないかで下がり目が移動し、助詞が付かなければ頭高型(あめ(雨))、付けば尾高型(あめが)である[4]。新居では第1類・第2類は平板型、第3類〜第5類は尾高型(あめが(雨が))になる[4]。 名詞では以下のような単語に静岡弁の特徴が見られる。これらのうち、全県的に見られるものは山梨弁や長野弁と、西部特有のものは愛知県東部と共通の特徴であることが多い。

語彙の特徴 [編集] 形容詞 [編集] 語尾に「〜ったい」が顕著に付く。 * 暗い - くらぼったい * (仕事などが)まめ - まめったい * だらしない - ぶしょったい 一人称、二人称 [編集] 語尾に「〜っち」が顕著に付く。 * 俺たち・俺の - おれっち * おまえたち・おまえの - おまえっち ※ちなみに家を指す場合も、静岡弁では「おれんち」を「おれっち」といい、「俺の家」を「おれっちっち」という * ★は静岡県の全域で使われている方言。 * ☆は名古屋弁でも使われる方言。 * ●は現在共通語でも使われるようになった方言。 * □は西関東方言でも使われる言葉。 * ■は古来の東京弁でも使われていた言葉。 名詞 [編集] あおたん 青あざ あくつ かかと あっこ、あっこいら あそこ あわくい、あわっくい 慌て者 ★ あんてぇ あいつ あんも 餅 ★■ いみり (壁などの)ひび ☆ うちっち 私の家、私たちのグループ うちら 僕たち、私たち(最近では女性語として定着しているが、地元では若い男子の間でも多用される。電気グルーヴも使用していた) ● うらふじ 裏富士=山梨県側の富士山 おこうこ お漬物(関西からの入植語。今では年配者しか使わなくなった) ★☆■ おじゅたれ おもらし おじゃみ お手玉 ☆■ おだい(おだいさま) 大富豪、地主 おだっくい お調子者(静岡県中部地区にはこの静岡弁をお祭りの名前にした静岡おだっくい祭りというお祭りがある) お付け 味噌汁(中国方言にもこれとよく似た言葉がある) ■ おっさん、おっさま お坊さん(「お」にアクセント) ★☆ おまっち、おめぁっち お前 おもてふじ 表富士=静岡県側の富士山 きんのう 昨日 ☆ けぁーる カエル。「ちゃっきり節」の一節にも「きゃあるが鳴くんて雨づらよ」という歌詞がある。 くろ (地所や敷地の)隅 ★☆ 黒ずみ 青あざ けった 自転車(最近名古屋・浜松方面から入ってきた新方言) ☆ こば 端(くろ:とほぼ同じ) こんだ 今度 在所(ざいしょ) 実家 ★☆ ささらほうさら 無駄使い ■ しぞぉか 静岡(多く「しぞーか」と表記する) ★ 舌べら 舌、べろ ☆ 車校 自動車教習所(新方言) ☆ しょっくち 入口 じょんじょん 草履 ★■ 線引き 定規 ★☆ たほいや 山畑の猪追い小屋 連れ 友達、知り合い ★☆ でろ 泥 □ どべ 最下位、びり(駿東ではどびと言う) ☆● なんぼ 幾ら(関西方言と同じ使い方。駿東の過疎地のみで使われる) ☆ のんのんさま 仏様 □ ばかっつら 馬鹿っ面 ふんと 本当(主に年配者が使う) ぽんぽん 原付、バイク。浜松を中心とした遠州地方に多い。 ★ 動詞 [編集] 頭を切る 髪を切る ★  いがむ ゆがむ ★■ いきれる 蒸し暑く感ずる いのく、いんのく 動く ★☆□ うっちゃる 捨てる ★□ うでる 茹でる ☆□ 唸(うな)る 大声を出す、叫ぶ おやす 駄目にする おんまける ぶちまける かあばる こびりつく かう (鍵を)掛ける(北海道地方にも同じ語があるが、アクセントは逆) ★☆ かじる 引っ掻く ★ 貸(か)せる 貸す くすがる 刺さる ★☆ くっちゃべる しゃべる □● ぐれる ひねる けやす 消す ☆ こく 言う ● こしゃう、こさえる 作る ● こじる こじ開ける こずむ 沈殿する ごんわく 腹が立つ(主に年配者が使う) ☆ 提(さ)げる (袋やバックなど)持つ ★● 捌(さば)く 破る さぼる 投げる しょずむ 摘み取る せせくる ちょっかいを出す(県西部地域で「触る、いじる」の意) 空を使う とぼけている状態、知らないふりをしている状態 ★ たこる サボる(神奈川県西部地区でも通用する) ちみくる つねる ★☆ ちょびちょびする ちょっかいを出す、要らぬ世話をする ★ ちんぶりかく すねる、ごねる(長澤まさみが記者会見の場で言ったことがある) ★ とんじかる 絡まる とぶ 走る ★ のっくむ 飲み込む ばくる 壊れる はでる・はぜる はじける、爆発する ★☆ ばつ 確保する(「ばった」など過去形で使うことが多い) はぶく 仲間はずれにする ★● ぶそくる ふてくされる ぶっさらう ぶん殴る ぼっ立つ 何もせずぼさっと突っ立つ ★ ほっぽらかす、うっちゃってく、うっちゃらかいてく ほったらかす まぜる 仲間に入れる ★● やっきりする 腹が立つ、頭にくる(静岡県独特の単語) ★ やんでく 歩いていく □ 寄せる (洗濯物を)取り込む 形容詞 [編集] 厚っこい 厚ぼったい えい 良い(発音は「エー」) ★☆ いかい、いけぁ 大きい いごい えぐい えらい、えれぁ 疲れた ★☆ おぞい、おぜぇ (品質が)悪い、古い ★☆ おそがい 恐ろしい ☆ おとましい 鬱陶しい かんだるい、かんだりぃ、かいだるい 疲れて億劫な状態 黄いない 黄色い ★☆ けっこい 綺麗な、色っぽい ごせっぽい せいせいする 「御所っぽい」が語源とする説がある。 こわい 硬い ★☆□ さぶい 寒い ☆ しゃらい、しゃれえ 生意気な じゅるい ぬかるんでいる ★ しょぼい、しょんぼい 粗末 しょろい 遅い しょんない、しゃーない 仕方がない ★ ずっこい ずるい、ひきょうな ☆ ずない、ずねぁ 力強い せばい 狭い ☆ とんじゃかない 無頓着な、無関心な ★ ぬくとい、ぬくてぁ 温かい ★☆ ひずるしい、ひどろしい 眩しい ひゃっこい 冷たい ★□ ぶしょったい、ぶしょってぁ 汚らしい、だらしない ★ まめったい よく働く、こまめな ★ みがましい ちゃんとしている みるい 柔らかい(主に、野菜類を指す。新茶の評価では肯定的な意味になる) ★ やぶせったい うっとうしい 形容動詞 [編集] なりき ぞんざい 副詞 [編集] いっぺぁ いっぱい えいからかんに 好きなように 例:「どこに行くかはおみゃあっちのええからかんにしろや」→「どこに行くかはお前の好きなようにしろよ」。 えいからげんに いい加減に 例:「ええからげんにやめにゃあとぶつぞ」→「いい加減にやめないとぶつぞ」。 えいかん たくさん、多く(発音は「エーカン」) ★ がいに とても、すごく がらい(か) 無意識に がんこ とても、すごく ちゃっちゃと さっさと ☆● ちんたら/ しょろしょろ のろのろ ★● のうのう のんびりと、ゆっくりと(悪い意味) はあ 既に、もう ★□ まっと もっと ★☆□ やっぱ やっぱり(ピンク・レディーによって全国的に使われるようになったと言われている) ● 接続助詞 [編集] だに なのに(逆接) 静岡県西部や愛知県東部で使われる。「〜だぞ」若しくは「〜だろう」の意味になる。例:「とうに時間過ぎてるだに、何で来ねぁだ」→「とうに時間は過ぎているのに、何で来ないんだ」。 (だ)けんど/(だ)けん/(だ)けえが (だ)けど(逆接) ★ 例:「今晴れてるけえが、明日は雨だらえ」→「今晴れているけれど、明日は雨だろうね」。 終助詞 [編集] さ/さあ だ、です 主に駿東・伊豆地方で使用されている。例:「明日はバイト休みさぁ」→「明日はバイト休みだ」。 だだよ だよ、ですよ 例:「あっこの家は、家族で旅行に行ってるだだよ」→「あそこの家は、家族で旅行に行っているんですよ」。 け/けぁ か 例:「おれっちがこおんな真剣に話してるだに、笑うのけぁ」→「俺がこんなに真剣に話しているのに、笑うのか」。 すか/すけ か 例:「そんなこんあらすか」→「そんなことあるか」、「あんな奴と友達付き合いなんてせすけ」→「あんな奴と友達付き合いなんてするか」。 っけじゃ のじゃないか、んだよね(主に年配者が用いる) 例:「さっきまでここにいたっけじゃ」→「さっきまでここにいたんじゃないか」。 じゃんか、じゃんねえ じゃないか、だよね ★ 例:「やけに派手じゃんか」→「やけに派手じゃないか」。 若い世代は関東から逆輸入した「じゃん」も使う。 や よ ★ 例:「ふんとかや」→「本当かよ」、「早くしようや」→「早くしようよ」。 感嘆詞 [編集] 頂きました ご馳走様でした(東海東山方言の典型的な言い回しである) ★☆ おおきに、おおきんなあ ありがとう ☆ やいやい やれやれ 連語 [編集] おえん だめ、いけない(岡山弁の「おえん」と意味はまったく同じ) くりょー(よ) くれよ 共通語の「くれよ」と、名古屋弁の「してちょー」が混ざったものという説がある。例:「早くしてくりょーよ」→「早くしてくれよ」。 けえんべえ 帰ろうよ 主に伊豆地方で使われる。例:「今年の夏は在所にけぇんべぇよ」→「今年の夏は実家に帰ろうよ」。 やらざぁ/しざぁ/ず やろうよ、しようよ この言葉は山梨、長野でも使われる。最近ではほとんど聞かれない。 やらにゃん やらなければならない 接頭辞 [編集] ばか〜/ばかに〜 やけに ★ 例:「おみゃあさっきっからばかにうるさいだよ」→「お前さっきから凄くうるさいんだよ」。 接尾辞 [編集] 〜さら 〜ごと 例:「泥棒にバッグさら持ってかれただや」→「泥棒にバッグごと持って行かれたんだよ」。 この言葉は長野でも使われる。

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